神学生紹介
石原誠

神学部選科:1年 石原誠
推薦教会:常盤台バプテスト教会
研修教会:鳥飼バプテスト教会

主にひたむきに、従順に・・・。

「人間の心は自分の道を計画する。主が一歩一歩を備えてくださる。」この箴言 16 章 9
節は、私の中で常に響いているみ言葉の一つです。そして、今回ボランティア研修で伺わ せていただきました白浜バプテストキリスト教会の中でも、このみ言葉は力強く響き渡っ ていました。
白浜バプテストキリスト教会は和歌山県の海岸線近くにある教会で、私が伺った時期は 海水浴に来られている観光客で賑わっていました。その近くには、観光名所の一つである 高さ約 50 メートルの三段壁があります。悲しい事実ですがそこは、自殺の名所としても知 られております。そこで“いのちの電話”や“自立支援”の活動をされているのが、白浜バプ テストキリスト教会の藤藪庸一牧師です。また、地域の家庭や子どもたちに向けての支援 もされていて、私はこれらの働きを間近で見てみたいとの思いを以前より持っており、こ の度 10 日間のボランティア研修が許されました。特に私は夏休み中の学童活動(サマース クール)や、子ども食堂の働きに参加させていただいたのです。この活動はここでは“コペ ルくん”という愛称で呼ばれております。また、いのちの電話をはじめ、これらすべての活 動は、NPO 法人白浜レスキューネットワークという NPO 団体として活動しているのです。
私はここでご奉仕をさせて頂きながら、藤藪牧師は勿論ですが、共同生活者や教会員、 NPO のスタッフの方々など、それぞれの視点の生の声を聴けた事がとても大きな恵みでし た。というのは、ここに集う人々は実に様々な背景や思いを持っている人たちばかりで、 私の知らなかった事や分かりえない事のリアルを話してくださり、それを感じとる事が出 来たからです。
白浜バプテストキリスト教会の現状を知り、お聴きしたお一人お一人のリアルな物語と を照らしてみると、自然な形で教会は展開していき、振り返ってみると、それぞれの必要 が整えられ、そして新たな課題、試練が与えられる。その連続で今がある。その様な印象 を受けました。そしてそれが、この地に建てられた白浜バプテストキリスト教会に与えら れている主のご計画なのかと思わされたのです。
藤藪牧師には今もなお、主から示されているヴィジョンがあるというのです。それは養護施設を開設するという事です。み心であれば、その為の必要が与えられることを願い祈 っているのです。また藤藪牧師は「これでいい。これで十分だ。」と思ったらそこで終わ り。その先はないだろうと仰います。ですから藤藪牧師は、常に祈って主のみ声を聴き、 さらに祈ってその声が本物かどうかを見極め、理屈云々ではなく、とにかく従順に主の示 しにひたむきに歩む、その姿勢を見せて下さいました。
今回の研修で、感じた事。気づかされたこと。全てを私の財産として今後の牧会者とし ての歩みに役立てたいと願っております。この様な機会が与えられ、心から感謝いたしま す。

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